文化の森花だより

テイカカズラ

テイカカズラ

開花:5月~6月 「栄誉」

葉は長さ1cm(幼木)から数cm(成木)あり、質感は様々で、一般に幼木の方が革状で光沢がある。特に幼木の間は地上をはいまわり、地面に葉を並べる。このときの葉は、深緑色で葉脈に沿って白い斑紋が入ることが多い。
茎からは気根を出して他のものに固着する。茎の表面には多数の気根が出た跡が残るので、樹皮には多数の突起がある。大きくなると、枝先は高木層の樹冠に達し、幹は直径数cmに達する。葉や茎を切ると白い乳液が出る(有毒)。成木になると樹皮から離れて枝を空中に伸ばし、葉は大きく黄緑になる。
花は房状の花序が垂れ下がったところにつく。花弁の基部は筒状で、先端は5裂して広がる。花ははじめ白く次第に淡黄色になり、ジャスミンに似た芳香がある。果実は細長い袋果で二個が対になってぶら下がり、熟すると縦に裂け目を生じて種子を散布する。種子にはとても長く白い綿毛があり風で飛ぶ。