文化の森花だより

ヤマボウシ

ヤマボウシ

開花:5月~6月 紅葉:10月~11月 「友情」

高さ5~10メートル。幹は灰褐色。葉は対生し、楕円形または卵円形で長さ4~12センチ、全縁でやや波打つ。花は6~7月に開き、淡黄色で小さく、多数が球状に集合し、その外側に大形白色の総包片が4枚あり、花弁のように見える。
果実は集合果で9月頃に赤く熟し、直径1~3センチで球形、食用になる。種子は約3ミリで、大きい果実には3~4個、小さい果実では1個入っている。果肉はやわらかく黄色からオレンジ色でありマンゴーのような甘さがある。果皮も熟したものはとても甘く、シャリシャリして砂糖粒のような食感がある。果実酒にも適する。
山地に普通に生え、本州から九州、および朝鮮半島、中国に分布する。 街路樹・庭園樹・公園樹としても用いられる、花・果実・紅葉と3回楽しめるので、庭木にも最適である。材は器具材として用いられる。
庭木などにも利用されるが、本来山の谷筋などに自生する樹木であるので、水はけのよい常に水が存在する場所を好む。 夏に乾燥すると葉の回りが枯れたり、小枝やひどい場合は全体が枯れたりするので、乾燥させないことが必要である。